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費用が高くても人気?民間学童のメリット・デメリットを徹底検証

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共働き世帯が増えた現代。放課後の預け先に困る、いわゆる「小1の壁」に直面するママパパが多数います。

そんな時、頼りになるのが「学童保育」ですよね!

学童には大きく分けて「民間」と「公立」がありますが、最近では「民間学童保育」の人気がうなぎ登り!

  • 宿題+αのことを丁寧に指導してくれる。
  • 預かり時間に融通が利いて最高!

など、数々の評判を耳にしますよね。

しかし、これらの情報を鵜呑みにしてよいのでしょうか?

この記事は、民間学童を選ぼうとしているママパパに、是非知って欲しい情報を完全網羅することを目指しました。

民間学童の実態を知りたい!公立学童との大きな違いは何なのか?このような人は、是非続きを読んで確かめて下さいね。

1、そもそも学童保育とは?

学童保育と言えば「留守家庭の子が放課後を過ごす場所」というイメージがありますが、実は「公立学童保育」「放課後子ども教室」「民間学童保育」の3つに分けられることをご存知でしょうか?

(1)公立学童保育

いかがでしょうか?3つの共通点は、「子どもが放課後に安心して過ごせる場所を提供する」ことですが、金額や内容は大きく異なることが分かりますね。

特に民間学童保育は、お金は掛かるけれど内容が充実していることから、近年人気が急上昇。運営企業側も保護者のニーズを的確に把握し、きめ細かなサービスを展開しているようです。

各家庭に合う学童保育を見つけるには、「公立」と「民間」の違いを徹底的に洗い出す必要がありそうですね!次で詳しくみていきましょう。

2、公立と民間でどこが違う?それぞれのメリット・デメリットとは

公立学童保育と民間学童保育の違いを知ろう!メリット・デメリットを、徹底的に調査しました。

(1)公立学童保育のメリット・デメリット

まずは、公立学童保育のメリット・デメリットをみていきましょう。

①メリット

  • 費用が安い

公立学童保育は、税金で運営されています。そのため保護者の負担額が少なく、およそ5千円程度が相場のようです。地域によっては、個人負担が全くない公立学童保育もあります。金銭的負担を考えずに、子どもが安心して過ごせる場所を提供しているのは、公立学童保育の大きな魅力です。

  • 校内に友達が増える

公立学童保育のおよそ7割が、小学校の敷地内に設置されています。(残りは児童館や公民館などに設置)そのため、同級生はもちろん、学年の垣根を越えて校内に友達が増えるのも大きな魅力。「公立学童保育=友達と遊べる場所」という認識で、楽しく過ごしている児童も多数います。

  • 移動の手間がない

先ほどお伝えしたように、公立学童保育の多くが校内に設置されています。そのため、移動が少なくて済むのも大きな魅力。交通事故や子どもを狙う犯罪を避けることにも繋がります。

  • 広い場所で遊べる

公立学童保育は、小学校の校庭や児童館の庭など、安全が担保された場所で体を動かすことができます。民間学童保育は、ビルの一室などで運営されていることもあるため、大きな違いですね。

②デメリット

  • きめ細やかな指導は期待できない

公立学童保育では、「宿題を済ませてから遊ぶ」というルールが設けられていることがほとんど。しかし、それ以上の学習指導は行われていません。そのため、学習習慣が身に付くなどの効果は、期待できないのが現状です。

  • 友達に流される

先ほどお伝えしたように、公立学童保育ではきめ細やかな指導は期待できません。そのため、中にはルールを守らず宿題をしない子もいます。つい友達に流されて「今日は宿題ができなかった…。」と、寝る直前に思い出したように言い出す子もいるようです。

  • 終了時間が早めで融通がきかない

公立学童保育は、基本的に18時までが預かり時間。そのため、ママパパは18時までに家に帰る、帰宅時間まで留守番をさせる、など、何らかの対策を考えておく必要があります。最近では19時まで延長できる公立学童保育も徐々に増えているようですが、まだまだ少ないのが現状です。

  • 人数が多く狭い

公立学童保育では、「児童1人あたり1.65平方メートル以上の面積が必要」と定められています。しかし、すぐに満員になることが多いため、ギリギリの状態で運営しているケースも少なくありません。外に出られる晴れの日は良いですが、室内で過ごす雨の日には、狭く感じる子もいるようです。

(2)民間学童保育のメリット・デメリット

続いて、民間学童保育のメリット・デメリットをみていきましょう。

①メリット

  • 延長できることがほとんど

民間学童保育は、延長時間が長いのが大きな特徴!22時頃まで預かってくれるケースも珍しくありません。急な延長にも対応してくれることが多いため、働くママパパの強い味方になっています。

  • きめ細やかなケアが受けられる

食事の提供・急病時の受診・習い事への送迎・など、きめ細やかなケアをしてくれるのも民間学童保育の大きな魅力。保護者に代わって、力強く放課後の子ども達をサポートしてくれます。

  • プログラム内容が充実している

民間学童保育は、子どもが帰宅するまでの時間が大変充実しています!英語・ピアノ・書道などの習い事系のプログラムはもちろん、独自の教育カリキュラムで、高い学力を志す民間学童保育も続々登場。公立学童保育に比べると、大変有意義な時間を過ごすことができそうです。

②デメリット

  • 費用が高い

公立学童保育に比べ内容が充実している分、民間学童保育は利用料がかなり高額です。月額5万円~10万円が目安ですが、提供される内容によってはこれ以上掛かることもあるようです。

  • 施設により質がまちまち

実は、民間学童は「無許可」「無資格」でも運営することが可能です。そのため、施設によって質がまちまち。事前に説明されたサービスが受けられなかった!というケースも発生しています。民間学童保育を選ぶ際には、見学や利用者の評判をリサーチすることをおすすめします。

  • 子どもに合わない場合がある

民間学童保育には様々な特色があるがゆえ、子どもに合わないカラーの学童に入れてしまうと、毎日辛い思いをする子も出てきます。お子様にはどんな内容の民間学童が合うか?子どもの意見も取り入れつつ、見極める必要がありそうです。

いかがでしょうか?公立学童保育と民間学童保育では、「金額」や「内容」が全く異なることが分かりましたね。

双方にメリット・デメリットがあるため、「一体どっちを選べばいいの?」と益々悩んでしまうママパパもいるでしょう。

そこで次では、実際に民間学童保育を利用しているママパパの声をまとめました!学童選びの参考にして下さいね。

3、民間学童保育を利用するのはこんなケース

民間学童保育を利用しているのは、どのようなママパパなのでしょうか?実例をもとに、詳しくみていきましょう。

“校内に友達がいた方が安心だと思い、入学時は公立学童保育に入れました。しかし、子ども自身が「毎日退屈!」と言い出し、時間を持て余していることを感じたため、2年生からは民間学童保育に切り替えました!毎日充実した日々を過ごしているようです。”

“公立学童保育が定員オーバーで入れませんでした。仕方なく近隣で比較的安価な民間学童保育にいれましたが、毎月の出費が正直痛いです。定員が空き次第、公立学童保育に行く予定にしています。”

“仕事柄残業が当たり前の毎日。夫も帰宅が遅いため、夕食や学習サポートはもちろん、習い事の送迎をしてくれる学童が希望でした。そのため、最初から民間学童保育一択で探しましたよ!高額ですが、息子の様子を見ていると毎日イキイキ!ここで良かったと感じています。”

“仕事は辞めたくありませんが、子どもの教育にも力を入れたいのが本音。そのため、放課後プログラムに定評のある、民間学童保育を選びました。学習塾が運営している学童なので、勉強面はバッチリ。楽しいアクティビティもあり、期待以上でした。”

“私が住む自治体では、公立学童保育は小学校3年生まで。どうせ4年生で別の学童に移るなら、最初から民間学童保育を選んだ方が子どもの負担が少ないかな?と思い、入学時から民間学童保育に通っています。”

皆さん、様々な理由で民間学童保育を選んでいることが分かりましたね。ママパパの意見をまとめると、

  • 公立に入れなかった
  • 仕事で遅くなりがち
  • 習い事の送迎が必要
  • 充実した放課後やプログラムに魅力を感じる
  • 住んでいる地域の公立学童保育に学年制限がある

このような方は、民間学童保育を選んでいるようですね。

あなたのご家庭はどうでしょうか?

お子様の意見や家族の生活リズムを考慮し、学童選びの第一歩【公立or民間】を決めましょう!

4、どんな民間学童保育があるのか

「民間学童保育に入れよう!」と決まれば、気になるのはその種類。多岐に及ぶ民間学童保育の特色を、分かりやすくまとめました。

お子様にはどんなカラーの学童が合うか?選ぶ際の目安にして下さいね。

(1)英語特化型

英語を中心としたプログラムを提供してくれるのが、「英語特化型」の民間学童保育です。ネイティブ講師の常駐、英検対策、日常会話レッスン、英語音楽など、放課後の時間を英語漬けで過ごすことができますよ。

英会話を習わせたいけど、平日にそんな時間はない!そんなママパパの心を掴み、民間学童の中でもかなり人気の部類に入ります。

「英語特化型」の民間学童保育の一例は、以下の通りです。

(2)進学塾提携型

進学塾と提携した民間学童保育も、教育熱の高いママパパに根強い人気を誇ります。

学習習慣の定着はもちろん、塾ならではのノウハウを活かした質の高い教育を施してくれるのが大きな魅力!学校の予習・復習や、中学受験を考えている子にもおすすめです。

「進学塾提携型」の民間学童保育の一例は、以下の通りです。

(3)習い事重視型

ピアノ・ヴァイオリン・書道・スポーツ・プログラニングなど、習い事に力を入れている「習い事重視型」の民間学童保育も人気です。

子どもが習いたいものを自由に選べるケースもあり、決まった習い事をするより沢山の体験ができる!と評判です。

多感な児童期には、勉強以外にも沢山の経験をさせたい!そんなママパパから人気を博しているようです。

「習い事重視型」の民間学童保育の一例は、以下の通りです。

英語特化型・進学塾提携型・習い事重視型など、民間学童保育には大まかな傾向があることが分かりましたね。

お子様の将来や各家庭の生活リズムを考慮し、最適な1つを選びましょう。

5、民間学童保育を選ぶ際の注意点

多彩なカラーが魅力の民間学童保育ですが、選び方を間違うと「こんなはずじゃなかった!」ということにもなりかねません。

子どもが充実した放課後を過ごすために、民間学童を選ぶ際のポイントをおさえましょう。

(1)英語学童への過度な期待は禁物

英語特化型の学童に入ると、「これで我が子もバイリンガル!」と過度な期待をするママパパもいるようですが、ペラペラになるケースは稀!

英語学童では「英語を楽しむ教育」をしているケースがほとんどです。そのため、英語を楽しいと感じたり、英語への苦手意識を払拭できたりするようですが、バイリンガルを目指せるわけではありません。

また、施設によっては英語のレベル別にクラス分けがされています。このような場合、英語初心者の子どもが疎外感を感じることも少なくありません。

英語特化型の学童保育を選ぶ際には、

  • 子どもにどの程度英語を学ばせたいか?
  • カリキュラムはどうなっているか?

などを詳しく調べてから入会しましょう。

(2)規約と実態が伴っていないケースも

民間学童保育は、企業がビジネスとして運営しています。

そのため、各施設により対応は様々。中には悪質な民間学童もあり、入会規約と実態に大きなズレが生じるケースもあるようです。

  • 迎えの車が来ず、毎日徒歩で学童に行っていたことを後から知った
  • 宿題プラスαの学習をしてくれると聞いていたが、実態はDVDなどを見せていた
  • 子どもが宿題中、先生がいつもスマホを見ていると聞き不安になった

など、信じられないトラブルも発生しています。

  • 実際に通っている人に評判を聞く
  • 学童が空いている時間に見学に行き、子ども達の表情や様子を観察する

など、入会の際にはよく吟味することが大切です。

(3)子どもの「疲労」にご用心

公立学童保育は、季節に合わせたイベントなどはありますが、基本的に宿題以外の過ごし方は自由です。

一方、多彩なカリキュラムをうりにしている民間学童保育は、毎日次々に新しい体験や学習をこなします。そのため、子どもによっては疲れてしまうこともあるようです。

ボーッと過ごすことも、子どもの健全な成長にとって大切な時間です。子どもに負担が掛かっていないか?毎日の様子をよく観察し、話を聞いてあげましょう。

まとめ

民間学童保育がどんなものか、お分かり頂けたでしょうか?

下校後の数時間を学童でどう過ごすかは、お子様の成長に大きな影響を与えます。

「こんなはずじゃなかった!」と言う事態を避けるためにも、しっかりとしたリサーチを行いましょう。

※学童保育については、「小学生の夏休み!学童では朝から何するの?長~い夏の過ごし方と親の乗り切り方とは?」でも詳しくご紹介しています。併せてご覧ください。

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