幼児教育

言葉が遅い子の要因とその対処方法!言語発達遅延の判断基準とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

楽しそうにお喋りする子どもを見て、うちの子より年上だよね?と思っていたら…同級生だった!その時の衝撃は大変なものですよね。

実は、筆者の私もそんなママの一人でした。周りの子に比べ言葉が明らかに遅い我が子を前に、毎日不安な日々。ネット検索に明け暮れ、日々イライラが募っていました。

そんな日々が続いたある日、3歳を過ぎて徐々に出てくる言葉も増え、小学校に入学した現在は問題なく会話が成立するようになりました。

今回は同じような悩みを抱えているママパパにとって、私の経験が少しでも役立てば!という想いから「幼児の言葉の遅延」ついてお話していきます。

数ある言語発達遅延の原因を整理し、その要因や対処法、医療機関を受診すべきケースなど正確な情報を求めている方に是非読んで頂きたい記事です!

それでは早速まいりましょう。

1、うちの子は言葉が遅い?個人差があると言われるが

「うちの子、言葉が明らかに遅い!」そう感じた時に周囲から言われるのは、「個人差があるから大丈夫よ!」という言葉ですよね。

筆者も何度となくこの言葉掛けをされましたが、それでも気になってしょうがないのが親心。特に「言葉の遅さ」は発達障害の一つの兆候とも言われているため、余計に心配というママパパも多いでしょう

確かに言葉の発達には個人差があり、「言葉の発達が遅い=発達障害」とは決して言えません。

しかし、1歳過ぎに「まだ話さないけど、まぁこれからでしょ!」とポジティブに受け止めていても、2歳過ぎには「やっぱり何かおかしい…。」という確実な不安に変わりますよね。実際に、3歳児検診で何らかの指摘をされた人もいるかもしれません。

その不安を冷静に見つめ直すためにも、まずは「言葉が話せるようになるために必要な能力」について見ていきましょう。

2、言葉が話せるようになるのに必要なこととは

言葉が話せるようになるには、以下のような能力が順調に発達していることが必要です。

(1)聞く・話すことができる身体的機能

言葉を話すには、聞いたり話したりできる基本的な「身体的機能」がまず必要です。

  • 耳が正常に聞こえている
  • 口の異常がない

このように、「耳」と「口」に異常がないことが言葉を話せるようになる大前提!

耳の場合は、生まれつき聴力が弱い、耳垢などが詰まって難聴を起こしているなどが考えられます。口の場合は「舌小帯短縮症」(舌の裏側ヒダが先の方までくっ付いている症状)などがあり、うまく話せないことも。

発達障害など脳の異常を疑う前に、まずはこのような症状がないか確認し、気になる場合は小児科を受診してみましょう。

(2)言葉の意味の理解

次に必要なのは、言葉の意味を理解する能力です。

子どもは他者との触れ合いを通してまず耳から言葉を吸収し、その「蓄積」と共にやがて正しい言葉の意味を理解するようになります。

例えるなら、コップに水が溜まるイメージ!単語がまるで水のようにどんどん溜まり、ある程度溜まると言葉の理解が進みます。そしてコップが満タンになると、溢れ出すかのように口から言葉が出てくるという仕組みです。

このプロセスに何等かの異常があると、スムーズに言葉が出ないという現象が起こることがあるのです。

ただし、「コップの容量」や「コップが置かれた環境」、「水が溜まるスピード」は人それぞれ!言葉が遅いのは、単に水が溜まっている最中ということも考えられます。

私の息子は、今思えば「水が溜まるスピード」が遅いパターンだったような気がします。当時は「たくさん話しかけているのに…なぜうちの息子だけ!?」と、焦りや不安が入り混じった感情が沸き上がり辛い日々でしたが、3歳過ぎから言葉の発達が加速していきました!

そのため、焦りは禁物。もし、同じように言葉の発達に悩むママ友さんがいれば、お互いの悩みを聞き合いましょう!私はそれにだいぶ助けられました。

(3)コミュニケーション力

このようにコップに水が溜まるには「他者との触れ合い=コミュニケーション」が不可欠。それは単なる声掛けに留まらず、抱きしめたり微笑みかけたり、時には叱ったり、体全体で子どもと心を通わせることを意味します!

このように喜怒哀楽を体感することで、子どもは大人の声のトーンや仕草などを真似し始め、これが言葉の出現に繋がります。

子どもと心を通わせたコミュニケーションができるのは、私達親がメインです。焦らず根気よく、をモットーに、積極的なコミュニケーションを心がけましょう。

3、言語発達遅延の判断基準とは

多くの子どもは5歳頃まで言葉の発達が進んでいきますが、この過程で何らかの問題が起きると、年齢相応の言語水準に達することができません。

このような状況を「言語発達遅延」と呼び、これを評価する一つの基準があることをご存知でしょうか?

  • 12カ月までに喃語(なんご)、指差しがまったくない。
  • 16カ月までに単語がない。
  • 24カ月までにおうむ返しでない二語文が全くない。
  • どの年齢であろうとも、またどんな形であろうとも、言語や社会的能力の喪失があった場合。

(参考:今日の臨床サポート|https://clinicalsup.jp/contentlist/1616.html

このような症状がある場合、「発達のフォロー」や「言葉のリハビリ」を視野に入れることを考えましょう。

私の息子の場合、1歳半が近付いても話すことができる単語が極端に少なかったため、1歳半検診で自ら言葉の遅れを相談することにしました。

すると、その後改めて心理士さんと面談できる機会を設けて下さり、ポスターやカードの指差しなどテストのようなことを実施しました。

その結果、言葉を理解する力はあるということが分かったため、アドバイスを元に様子を見るという一つの「方針」が決まりました!

それまで夫やママ友などに話を聞いてもらうことはあっても、専門家に相談したことがなかった私にとって、心理士さんからのアドバイスは大変有難く心強いものでした!

そして何より、「こうすべき」という方針が固まったことで、不安が和らいだことを覚えています。

もしあなたのお子様が「言語発達遅延」の評価に一つでも引っ掛かりそうな項目があれば、一歩踏み出して専門家に相談してみましょう。きっと、役に立つ情報を得ることができますよ。

「5、気になる場合は、どこに相談するの」では、相談すべき場所について詳しくご紹介しています。参考にして下さい。

4、言葉が遅い要因とその対処方法

先ほど示した「言語発達遅延」が起きている場合、その原因は一体何なのか?そしてその対処はどうすれば良いのか?言葉の発達が遅い子を持つママパパが、最も気になる情報をまとめました。

(1)聴覚に問題がある場合

聴覚に何等かの問題があり聞こえが悪い場合、日常生活を共にするママパパが気付くことも多いです。

  • 赤ちゃんの頃から大きな音に全く反応しない
  • 歌やリズムに反応しない
  • 大きな声で呼んでも振り返らない

このような兆候が見られる時は、耳がよく聞こえていない可能性もあります。この場合早期の対応が必要になるため、できるだけ早く小児科を受診し判断を仰ぎましょう。

(2)発音に問題がある場合

先にも記しましたが、「舌小帯短縮症」(舌の裏側ヒダが先の方までくっ付いている症状)や口まわりの筋肉の発達に異常がある場合、うまく話すことができません。

このようなケースも早期の対応が必要なため、小児科を受診することをおすすめします。手術や口まわりの筋肉を鍛える方法など、適切な判断を仰ぐことができますよ。

(3)言葉の理解不足

言葉の理解不足は、特に小さい時期にはよく見られます。1歳前に単語が言えるようになる子もいればそうでない子もたくさんいて、個人差が大きいのが特徴です。

よく言われていることですが、まずは言葉のシャワーを沢たくさん浴び、コップの水を満タンにすることを心がけましょう!

  • たくさん話し掛けコミュニケーションをとる
  • 絵本の読み聞かせなど、言葉のシャワーを浴びせる
  • 分かりやすい表現で話す
  • 公園や児童館などに出向き、親以外の子と触れ合う機会を作る
  • テレビなどを見せすぎない(一方通行のやり取り)

1歳半を過ぎても話せる単語が極端に少なかった息子ですが、私はとにかく絵本を読んであげることを継続しました!ボーッと聞いているだけで何か感じてくれているのか不安でしたが、5歳頃になると「どこでそんな言葉を覚えたの!?」とビックリするような単語を使う程に成長しましたよ!

(4)子ども自身の性格

大人でもよく喋る人とそうでない人がいるように、子どもも性格によってお喋りが好きな子とそうでない子がいます。

この場合、言葉を理解しているにも関わらず音となって表れない状態が多く、内言語(何か考える時の内なる言語活動)はしっかりあります!言葉による指示は理解でき、コミュニケーションにもそれほど不自由がなければ、さほど気にする必要はありません。

  • 親が先回りせずに自分で発言するチャンスを作る
  • 答えやすい質問をすることで回答を促す

など、子どもが話す機会を適切に作ってあげることが大切です。そうしているうちに、多くの場合3歳頃から話し始め、小学校入学ぐらいではほぼ正常に話せることが多いと言われています!

ママパパが神経質になり、質問攻めにしたり「喋りなさい!」と叱ったりするのはご法度。子どものペースに合わせ、焦らずその時を待ちましょう。

(5)発達障害・知的障害

上記の他に、発達障害や知的障害が要因の言語発達遅延があることも事実です。しかし、専門家でも3歳頃までは判別が難しく、まして素人の私達ママパパが判断するのは不可能に近いでしょう。

そのため、何か疑わしいことがある場合は地域の保健センターや専門医師、1歳半検診や3歳児検診のタイミングで相談することが大切です!

もし発達障害であってもそうでなくても、専門家に相談すれば適切な対応やアドバイスをしてもらえるため、一人で悩むより遥かに良いです。先ほども記した通り、私も1歳半検診で相談しました。

「言葉の発達には差があるよ!」と周りに言われても、何とも言えない違和感はママパパにしか分からないものです。少しでも異変や疑わしさを感じる場合は、専門家に相談してみて下さいね。

5、気になる場合は、どこに相談するの?

専門家に相談と言っても、一体どこを頼ればいいのか分からない!というママパパも多いでしょう。そんなママパパのために「相談すべき場所」の情報をまとめました。

(1)小児科

言葉の発達に心配がある時、一番気軽に相談できるのは「小児科」です。小児科医は、そのキャリアの中で数多くの子ども達を診てきている子どものプロです。言語発達に詳しい医師とのパイプを持っていることもあるため、まずはかかりつけ医に相談するのが正しい行動です。

(2)乳幼児健診

次に相談しやすいのは「乳幼児健診」の機会です。私も自ら相談し、様々なアドバイスをもらうことができました。息子は実施しませんでしたが、必要があれば市の発達相談→児童精神科への紹介なども受けることができるようです。

しかし、児童精神科の受診予約は大変込み合っており、数カ月~1年先になることも多々あるよう。大切な子どものこと、そんなに待っていられない!という場合は「療育施設」の見学を先にし、枠に空きがあれば入れることもあるようです。

また、この療育を受けるには医師の意見書が必要となりますが、これは込み合っている「児童精神科」ではなく、「小児科」や「心療内科」の医師でも可とされていることも。

ただし、これは言語発達遅延の程度や地方自治体の方針により変わるため、まずは、市町村の発達障害者支援センターなどに連絡してみることをおすすめします。

(3)通っている保育園や幼稚園

今現在通っている保育園や幼稚園があれば、先生に我が子の日頃の様子を相談するのもおすすめです。

親から離れた時の様子を間近で見ている先生だからこそ、知り得る情報もたくさんあります。個人面談などがあれば、その際に相談すると良いでしょう。

園の方針によっては、園生活に大きな支障がない限り園側から「発達障害ではないか?」という声掛けを控えている場合もあります。その場合、親から園に相談しなければ何の情報も知らされないこともあるため、やはり思い切って相談するのが良いでしょう。

いかがでしたか?「相談すべき場所」がハッキリすると少し不安も和らぎますよね。

筆者の息子が通っている園にも、3歳児検診で言葉の遅れを指摘され支援センターに通っている子が何人かいます。

はたから見ると発達障害等を疑うようなレベルでない子もいるため、自治体や各家庭の方針によりその対応は様々。まずは相談することから始めてみませんか?

まとめ

我が子の言葉の発達が遅いと、どうしても焦りや不安を感じてしまいますよね。

しかし、発達障害や知的障害を伴わない場合の言語発達遅延は、さほど心配する必要はありません。歴史上の有名な人物の中には4歳まで話さなかったというケースも多々あり、このような人物は数学や音楽に秀でているという説もあります!

早期に治療・訓練等の対応が必要な場合以外は、コミュニケーションをたくさん取りながら、穏やかに見守ることを心がけましょう。

この記事が、ママパパの不安を少しでも払拭することができれば幸いです。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*

PAGE TOP